うちの隠し子

何を隠そう家に[ペンタゴン」と言う 黒白の猫がいます
ディゴが来る3年前に、小さなミケ猫の子が家の庭に迷い込んできて ニャーニャーと鳴き続けていました

まだ 片手ぐらいの大きさでしょうか
あまりにも可愛くて、可愛そうで きっとお腹が空いているのではと
でも、食べ物を一度やると住み着いてしまう…..

     「あげちゃった」

毎日やるうちに懐きだし 何ヶ月かすると家に上がるようになり

体の模様は金平糖のような柄 名は、「コンペイトウ」 通称「コン」名付けました

共に暮らしていましたが、何ヶ月か経ったでしょうか?
ある日お腹が出てきました
「コン食い過ぎ?」 「ヤバイ!」「妊娠じゃん!」

あっという間に6匹俺の目の前で産みやがった

自分の籠から出る時に、いつも「トントン」と2度音が
そのリズムでご飯を食べに来るのですが
その時は「トントン トトトン」と

音に敏感な俺は、「いつもと違うなあ?」
ふと見てみると子供を産み落としたのです

そこから、4-5時間 6匹も‼

俺の母親は入院中 妻は実家に里帰り中 妻に電話をしたら大笑い「頑張れ」だって

一人お産婆さんでした あれは一生忘れません

5匹はもらわれて、後1匹 末っ子が残ったのです
残ったのが「ペン」でした

頭の上の模様が五角形なので「ペンタゴン」と名付けました
今は庭に小屋を作り一人で住んでいます

親のコンペイトウは家出してしまいました
「探さないでください」
と肉球を残し

ディゴとペンは大の仲良しこよし
ペンが外で喧嘩をしていると、 ディゴは網戸をぶち破り助けに行くぐらい
いつも後で妻に叱られています

これがうちの隠し子です

入院中一番気になったのが、ディゴとペンのことでした
楽しく生きているのかなと

退院してからも、弱まった俺の所にディゴはずっと寄り添ってくれ、ペンは窓の外から
目が合うたびに話しかけてくれます

動物というのは、何か感じるものがあるのでしょうか?
この子達がいなくなるのは寂しいです
少しでも長く生きていてくれたらな

死と同じように避けられないものがあります
それが生きること

2匹に出会えてよかった

 

 

 

 

 

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