奥様は魔女

ガンに良い食べ物BEST3に、にんにく しょうが キャベツ 

これが良いとされているらしい

うちの奥様はこれを聞いてから、この三つをベースにスープを作りだした

左手を腰に当て、右手に大きなおたまを握り、寸胴鍋をかき回す
黒いエプロン 黒のバンダナその姿はまるで魔女

横にほうきでも置いてあったら、魔女そのもの

昔からそうじゃないかなとは思ってはいたが

どんな味なんだろう? 

魔女が、他のより よく吸い込む魔法のダイソン掃除機で掃除をしている間に、鍋を覗いてみた

深緑色して黒い粒が表面に浮いていた

たまごがふたつ 誰かの目玉か?

マロニーちゃんが入っている 誰かの白髪か?

ウィンナーも誰かの指か?

コーンも誰か ヘビースモーカーの歯

恐ろしくなってきた

いくらガンに良いとは言え精神的に弱ってしまいそうなスープ

魔女に見つかる前に蓋をしておこう

「魔女、あ 、ママ、夕飯なに?」

「今夜は体にいいスープと色々」

「俺は喉の調子が良くないから いいや ごめん」

助かった

呪いをかけられたらおしまいだ

昨夜は乗り切ったが、朝起きてキッチンに行くと寸胴鍋が微笑みかけていた

そして道を歩いていると花屋さんの前で

「花は心のビタミン C 」なんてうまいこと言いやがる

「いわきの原末ビタミン C」 を欠かさない俺には響く言葉

俺の心に魔法をかけ買わせる  やはり魔女

いつも魔女に頭や足の裏をマッサージしてもらい 眠ってしまう 俺があまりにも喋りすぎてうるさいから眠らせる魔法だ

そして俺が世界一好きな不二家ペコちゃんのミルキーを切らさず置いてある

あれは黙らせるための魔法のくすりだ

思い起こせば、出てくる出てくる 魔女の証拠

「ミルキーは魔女の味「」

「魔女の手は魔法の手」

この話は秘密だよ

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奥様は魔女

 

 

 

 

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