1日3食恋をして

まだ味のついていない 小さな恋心という素材を
三ツ星マークのシェフに、情熱を注いでもらえば食えるものになるのか?

と そんなポエムチックな時代もあったような…..

今更青春時代なんて言葉にすると、歯が浮き 知覚過敏に響く
が 出会った頃のふたりに戻れるならばといつも思う

夫婦であれ、もとをただせば他人同士

嫌なこと、気に入らないこともあれば 当たり前のように意見がぶつかり
自分が正しいと互いに勝ちたがり

もしも、「出て行け」なんて口に出したら
「お前こそ水筒持って出て行け」と水分補給だけ気にしてくれながら 言われそうだ

こっちはこんな体 グーの音も出なけりゃ チョキも出ない そしてお前の頭はパーかと

なじられ じゃんけんにも勝てないだろう

若い頃は、仲直りまであっという間に時は過ぎたが

今では時計の針も錆び付いて止まったまま

先日、こんなことがあった

俺は何とか笑わせて仲直りしようと、妻が帰宅1分前

すぐに玄関でケチャップを口の周り真っ赤に付け、死んだふりをしていたら
ディゴに口元を全部舐められ台無し

そのまま がっくり 倒れ込んでいたら、

「何転んでんの?」とまたいで2階に去っていった

やはり、口元ではなく 顔が赤くなるような甘い言葉が必要かな?

二人の色んな出来事を、上手く調理できれば 

1日3食恋ができるのに

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