2度目の遺書

人生 死を意識した人間は、生きた意味を知りたがる

たとえ生きる才能がなくても

ふくれっ面はやめよう

厄介な世の中に 面倒くさがってもしょうがない

笑おう

生きている限り 一寸先は闇とはよく言ったものだ

誰の身に何が起こるか 想像もつかない世界だから

長生きする才能があっても スタンバっておくべき

年齢ではない

突然の事故で SAYONARAはごめんだ

そんな人達を見送った経験も少なくはない

あの世とこの世の境目があるとするならば そこにポストがあってほしい

自分がやり残したことを書き残し 通りすがりに入れておく

食道がん 咽頭癌以来 書くのは2度目

残された者への責任もある

今までのことを、笑顔と涙  

どちらが多かったか天秤にかけても 幸せは決められない

数ではなく 質にもよる

それは、裁判官にも見抜けないだろう

その遺書が届いた人が、陪審員になる

そして、私が生きた意味を知るだろう

何度も何度も書き直してみたが また同じ

1行たらず

  「 I  LOVE  YOU 」

 

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