赤ん坊は「ラ」の音で泣く
人間第一声は「ラ」から始まる
はじめましてと叫ぶ泣き声から始まり、さよならの「ら」の言葉で終わる
入院中、人工呼吸器をつけ 一ヶ月も声を出せなかった状態
こんなことばかり考えていた
人以外の生き物は、周波で分かり合えるのに
人はなぜ、言葉があるのに分かり合えないのか
犬のディゴの気持ちは、言葉なくわかるのに
隣のババアの気持ちは、全然わかんねえ
猫のペンタゴンの鳴き声で、何を言っているのか感じ取れるのに
2軒先のじじいのどでかい声が何語だか聞き取れず なぜかイラつき むかつく
不思議だ
ひとつ思いついたことは、相手にどれだけ感情移入しているか いないか
愛情があるか ないかだと思う
そう思うと、入院中 ICU に入っている時 嫁は俺が編み出した手話を見て
盆踊りしているの? とゲラゲラ笑っていた
今や 愛が足りなかったのか と 答えが怖くて聞けずじまい
赤ちゃんがなんで泣いているか 親なら理解できる
愛する家族や友が、天国に召される時 何を伝えたいか無言でも感じ取れる
やはり愛があるから通じるのだろう
「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」
「ラ」から始まり 自分が最後に何の音で終わるのか
想像をし、声を出してみてください なぜか意味もなく笑っちゃいますよ
人間なんてラララ~ララララ~ラ