金を払わなければ、幸せを知ることが出来ず
明日という日に、賞金をかけないと 追いかけようともしない
気づけばタダで手に入れる絶望だけを鷲掴み
そんな国の子供たちがいるというのに
近頃 ハングリー精神という言葉を聞かなくなった
都合の悪い言葉は死語にされてしまう
夏の間は毎日 土日は一年中
近所の公園でバイクを転がし、クソガキどもが朝まで ハッピーバースデーだとか あけましておめでとうとか メリークリスマスだとか どんちゃん騒ぎをしている
朝 夜 散歩をしていると、奴らのゴミだらけ
コンビニで買った奴らの夜食がやたら目につく
カップラーメンは ハングリーカレーと書いてあり笑える
空の青さや 夜空の星でさえ金で買う時代 バイトをする若者が減っているらしい
誰と結ばれ 夢はこうで どこに住み 何を食べ 未来 明るい子供を育て 安心して眠る
そんな景色は二の次
現実から目を逸らし スマホを眺めて盛り上がっている
これだけ世界にチャンスが転がっている のにもったいない
同年代の輝く子供達もいるというのに…
平和ボケしていると疑われても 言い訳もできないだろう
青春の日々は、まだ悲劇に触れることが少ない空間の生命体だからこそ
今やれることが沢山あるはず
女の子というシンデレラたちは、魔法使いのパパのおかげで ガラスの靴を買い集めばらまくだけ
男の子は、サンタママの手助けで 手を汚さず 煙突掃除もせず プレゼントをトナカイのバイクでバラ撒き散らしている
プレミアのつかないガラスの靴に 売れ残ったクリスマスケーキの行方は
何の価値もないゴミ
あそこにいる子供達は、何もしないで幸せを知り 昼まで寝ていても明日はやって来る
そこにいる君、連れている犬の名前はポチにしなさい
ここ掘れワンワン
石油でも出たら楽しいね
そっちにいる君、綺麗な手を出してごらん
ボールペンで シワのない手のひらに手相を書いてあげるよ