私の中の1等航海士
道や決断に迷ったり (*喉や食道の調子がいまいち) の時
自分の中に住む一等航海士に頼ることがある
彼は、個人使用32フィートの船の上で毛布にくるまり突っ立ったまま
「また来たか」とこっちを見ている
今日は空が震えているからどこにも行けずお前を待っていた と言わんばかりに
ご機嫌いかが と挨拶が出来る距離まで近づく前に、瞬きでモールス信号を送ってみた
。。。 ーーー 。。。 (トトト ツーツーツー トトト)
S O S
「昨日までの自分には勢いがあったが今日は程遠い」と
彼には力があり、小さなろうそくの火さえ太陽よりも明るく照らし、、灯台より眩しく導いて 描いていた夢の行き先は羅針盤より確実で、どんな嵐でも乗り越え
誰よりも早く星を見つけ出し 辿り着かせてくれる
今私は、穏やかな海に浮いているようだが 台風の目の中
1度でもずれれば
(*持ち込んだ食料や水を口にすることが難しく体力も低下)
ここからどう抜け出し どこに帰ればいいのか
確かな港を持てなかった自分に 今更後悔しても始まらないが
今や彼の肩にかかっている
スピンセールを張り進むのか 畳んでこの静けさをやり過ごすのか
船酔いをしている余裕はないようだ
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