シグナル

死んだように生きるか 死に物狂いで生きるか

できれば後者でありたい

ある若者が、なんとなく選んだ仕事に 将来の夢を抱いていなかった
頻繁に家に帰ってきたり 母親に電話してきたり シグナルを送ってきていた

彼には彼の人生がある それでいいと見守っていられる性格ではない私

やる気がなかったり くじけたり 迷っていたりしている時、何かしてやろうではなく

時間を無駄にしてほしくないと伝えたいだけだ

普通の大人なら、今の状況を言うことは言う 怒る 教える 慰める

だが、俺のやり方は相手の心に火をつける ただそれだけ

またもや  嫌われ役にならなくては

娘が高1の時、クラブ活動とはいえ 夜9時 10時の帰り 勉強もせず 朝は5時出
成績はケツから数えた方が早く これはやばい
このままでは、将来やりたいことも狭まる

輝かしい人たちと出会えるチャンスも減ってしまう

親ばかだが、感性も、センスも俺より持っている子

もったいない 目の前の青春ごっこで終わらせてほしくない

いち早く夢をもって、それに向かってほしい

ある日、娘に問いかけてみた 「お前の夢は何だ?」と

「外資系に入りニューヨークで働くこと」と ヘラヘラ口にしやがった

俺は軽く説教を始めたが、彼女は逆ギレして 皿をテーブルに思いっきり落とした

俺の中の何かがブチ切れ、彼女の髪の毛をひっつかまえ 

「こら! 夢を見るのと追うのとは違うんだよ!やることやらないで偉そうなこと言ってんじゃねーよ!」
「夢見てるだけじゃ 掴めねえんだよ!」

以来、彼女がクラブをやめ、猛勉強し 母親と協力し合い 米軍基地にかよい 英語を覚え学校でもトップの成績

夢に目覚め 「パイロットになる」と防大に入学

魔法などをかけた覚えもないが、自分の力でやり遂げた

彼女と母親の二人三脚で99%努力をし、勝ち得、俺は1%だけしか手を貸せなかったが

娘の心に点火させたことには違いはないと思う

ただ正しいやり方だとは 未だ答えはない 

手を出したことは後悔しているが......

そして、今、目の前にまた迷える若者が出てきた

君からのシグナルを両手で抱き寄せ...

さあどうしてくれよう 聞こえるかい歌声が 

息子君よ!

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作詞作曲 大塚ガリバー

 

 

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ブルーインパルス

 

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