平和のめでたいお祭りムードも冷めやり こだわりのない奴らの区切り方に 溜め息一つ
今、この国で生きている人々に語らせたら
昭和前半生まれの人間は、遺産の価値があると言い切るだろう
世界に誇る数多い発明はもちろん 娯楽でも 音楽 ファッション スポーツと
社会に強い影響を与えるものが生まれ
食文化も育ち 海外からも基盤となる多くの夢がなだれ込み
恵まれた時代に成長していった昭和
古来の文化でさえ引き継がれ、アレンジし生かされている
昭和の地固めをし、苗木を植えたのは昭和一桁世代
水をやり花を咲かせ これを引き継いだ戦争を知らない子供達
経済も医療もそして AI もこの時代の人間達が企み、未来を支えて行く
昭和最終遺産に仕上げていったのだと思う
この人達こそ、遺産と呼びたい
だが、昭和も 一つやり残した宿題がある
二度と起こしてはいけない戦争
タイトルがつけにくい穴の空いた時間
その穴を埋めて行く 絶対的なメッセージはまだ発明されていない
そのうち 「令和」の子供達に「昭和」と茶化される日が来る
その子達がいつか 空の上の夢を見続け 昭和の牙城を崩し
未来へとしのぎを削り 新しい遺産を築き上げた時
初めて足元を見て古き良き時代を知るだろう
その前に、「平成」ゆとり世代の子供達が どんな遺産を生み出すか楽しみ
激動の昭和に参加できたのはラッキーだった
「令和」がしくじらないようにじっくり見ていくのも悪くない
