花畑を蝶の目線で眺めていると、人間であることが難しくなる
自分勝手な目線で曲書という仕事をしていると、複雑な道に迷い込む
果てしない闇の中に追い込めば追い込むほど、ゼロに押し戻される
白紙のものから もの を作るというのは簡単なことではない
蝶のように花の中で生まれ、花だけを見つめ 飛び続け 甘い蜜までたどり着ければと羨む
好きで憧れてつかんだ仕事
幸せじゃないかと戒め なんとか踏ん張るが、負けそうになり現実に寄り添う
それでも脱出できない時は、このレースに参加し走り続けている先輩に教えを請う
みんな同じ もがき苦しみ のたうち回り 死んでしまいたいと思う時もあると心を打ち明けてくれる先輩もいる
癌になってしまい 命とおしゃべりしながらもう1歩進む力が欲しい時は
戦争に行った伯父の話を思い出す
戦争が仕事だった時代
あんなに酷く 苦しく 悲しく これ以下の仕事はこの世にはない
戦死することがヒーローの仕事とされる時代
戦争は誰かのために死にゆくのではなく 誰かのために生きて帰ること
お前は人の為 ヒーローになれるよりような仕事をしろと