女の涙のためだけに、ハンカチを持っている男は信用できない

初めから女を泣かす男だと 疑わない女もどうかと思う

涙というものは、その数だけシナリオがあり 人の数だけドラマがある

人は生まれ ご挨拶に「オギャー」と 第1声のおまけに涙を落とす

そこから、喜び 悲しみ 時には武器として 涙を披露する

この世で一番古い嘘を教えよう

「クロコダイルティアーズ」嘘泣き

まだ言葉がない時代、嘘を話すことはできないが 嘘泣きはできたはず

すぐに泣き止む それは武士の剣よりキレがいい

女子供を守る武器 男に向ければ危険な武器

涙という奴らが一番好むものは、別れ

やたらその舞台のセンターに立ちたがり、特に愛が深いほど

奴らは表に出たがる

歌の題材としては頼もしいパートナーだが、あまり近寄りたくはない相手

この歳になると、訳もなく寄り添っていると言っても過言ではない

たわいもないことでも、奴らは会いにやってくる

今や家族の前では 映画の内容さえ選んでみなくては 恥ずかしいぐらい

特に、ロマンスは一人でこっそり

涙は女にとって会わない方がご機嫌なもの

男にとってはただの邪魔者

涙を盗んでくれるのは、本物の幸せのハンカチを持っている人だけ

 

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