ラプンツェル

巣に帰る鳥たちの唄を解説すると、「トナカイが通る道を 開けろ!」と

ハロウィン以来、空を真っ黒に支配していたカラスさえ 月を横切らない

そろそろ大人たちには見えないエンターティナーショーが幕を開ける

何時から太っちょの白いヒゲじいが見えなくなっちまったのか

唯一見えるのは、自分と汚いものばかり

安らぐ海は怒りをあらわに、その波の高さに命は届かず

山は削られ 裏がバレバレ 川は土砂でONE WAY

空を見上げりゃ流れ星? それより願い事が叶うミサイルだった

どれもこれも、王様を気取った大人の仕業 年に一度の素敵なショーを台無しにしてしまう

王様が作ったシナリオを、次の世代の罪のない王子が受け取る

王はせめてもの罪滅ぼしにサンタになったが、「欲望」というプレゼントを渡してしまい

子供達は 何でも王の真似をするようになる

それに賛成できない生命は途切れ サンタの袋は小さくしおれ…

キリストの誕生日ケーキに立てるろうそくが 必要となくなる日は近づいて行く

【   塔の上に魔女に囚われたラプンツェルの 綺麗な唄声に誘われた王子は、

魔女の真似をし 塔の上に登り 魔女の怒りをかい 瞳の光を失った

やがて、ラプンツェルの流した涙で瞳は救われたが、

2050年 やっと目の前に見えたものは

地球最後のクリスマスだった  】

 

 

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