彼らはこう言い放った
ルーブル美術館に飾られるだけの 誰が見ても疑いのない美しい人生を描けるの
ならその話に乗ってやってもいいと
20代30代の、40%以上の若者が 「結婚したくない」と手を挙げる
子育て 必要な家や車のローン 3組に1組の離婚 リスクを背負いたくない
自分の時間を少しでも多く大切にし 一人でも満たされた生活はある
それでいいと語る
俺も以前はどちらかと言うと そちらよりだった
だが出会いには勝てない マーベリックの称号を返却し 悪ノリしてみた
刺激が欲しかったわけではなく、運命ってやつを見てみるのも悪くないと
時代は目まぐるしく変わる
うちの息子くんも、デートがめんどくさい 出会ってすぐ結婚ならいいけど
と冷めた言葉で通り過ぎる
人の心までゲームのようにリセットできる世の中になってしまったのか
SNS で 片付く人間関係 行き着くとこまでのドラマがない
省いた時間の使い道は、孤独を味わう下準備に過ぎない
確かに、結婚生活はただものではなく 子育て とまどい 愛があっても
争いごとは絶えない
疲れきり 仰向けにぶっ倒れていると ストレスがホバリングしている
そんなアナログな姿を見せている大人たちのせいかもしれない
40数年前、神保町の古本屋で立ち読みをしていたら とある信憑性のある書物に出会った
この世の終わりは、集結した国々と1大国が核戦争を起こすか
ウイルス感染や伝染病が世界に広まり 人類は滅びると書かれていた
あの時、これを鵜呑みにしていたら 結婚できなかったかもしれない
そしてあの歳で今読んでいたらと思うと
子孫繁栄は無駄になるのか?
子供達には良い家族を作れと伝えるしかない
今の子はすぐに切り返してくる「いい家族ってどういう家族?」
俺はこう答える
「家族を思い出すと胸のこの辺があったかくなる」だよと