100日後に死ぬワル

アーティストというものが描く作品は 偽札のようなもの

見分けがつかないほど高度に偽造され、優れた作品だけが両替でき

なんぼにでもなる

俺が知っている限りでは、この職業にいる奴らは

お行儀よくなんて生きちゃいられない ワル

メンタルな部分を不良にしなくては 負けてしまう

食うか食われるか明日生きていられるかさえ保障がない

軍隊の戦争や訓練は、3ヶ月ちょっと周期で人が入れ替わる

人間が集中して戦うのには、100日が限界とされているからだ

サラリーマンのように、土日休日があれば別だが、

俺たちも1クール同じ日程で区切りをつけている

ただ俺たちは 代わりがいない

一つの仕事が終わったとき、次の仕事がなければ墓の中

バレずに偽札を作り続けられればラッキー

そんな偽札でも 役に立つことがある

音楽は勇気元気を与えられ 写真は戦争さえ止められ愛を残せる

文章では明日を見つけることができ 絵は感動や安らぎを…..

本物の人間が作れば、偽札は本物の金より価値がある

偽物が作ればすぐにバレ 太陽に背を向ければ透けて見える

さあ 100日後に生きているか死んでいるか

今日もまた 心をくすぐる偽ピン札を偽造しよう

 

 

1994 ピューリッツァー賞受賞「ハゲワシと少女」 これを撮ったケビンカーターは自殺 少女を助けなかったという声が彼を追い詰め  難しい世の中だ

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