こくも無くのど越しの悪い夜が いつまで続くのやら
時のてっぺんを跨いだ頃、ガラスの靴を履く企画はおじゃん
時短営業 イベント中止でグリム童話の一つ あの物語への憧れが薄れていく
っていうか ぶっちゃけ
地球は疲れている ロマンスが足りない
昼も夜も 自粛自粛 SNSやON LINEに出会いを求めても 画面上裏の顔を隠し
下半身丸出しにしていてもばれやしない
危ない 危ない
このままでは 若者にとって悔しい日々が、痣になって残るだけ
思い起こせば、仕事を終え 朝方4時5時まで暴れていた時代があったから
痛いほど 良く分かる
今の俺は、自粛なんて悔しいほど 自由そのものに見えてしまう
がん手術以来 丸3年 今日に至るまで外食3回 夜の酒場1回だけ
まるで刑務所生活
正気を失いかけたこともあった
特に、退院してから半年は食事がとれず 腹に管を入れ栄養剤を ぶち込んでいたため
外を歩くことすらままならず
神様のため息みたいな雲が、東へ流れていくのを見たのが最後の空
窓すら開けず 見事な月が出ない限り 夜空を見上げることもなく
赤い雪でも降る気がしなけりゃ 外に足を向ける意識さえ生まれなくなっていた
家でじっとしているだけのアリバイしかなく もしも何らかの容疑が係ったらと くだらない想像ばかり
晩年の猫のように、 首に鈴をつけたとしても 鳴ることすら無かっただろう
この時に比べれば….
上には上がいるでしょ….
今は、外を歩けるだけで 幸せ
健康な人々にとっては、苦しい日々が続く….
出口の見えない日々は 全世界同じ
この国はまだ ぬるい方だ 自分に何ができるか もう一度….
ロマンスはその後で
You know what to do