太陽が沈む時、私を連れていく
太陽が昇るとき、私は夜に置き去りにされた
太陽から私を任された月は、いい迷惑だと姿を消した
どんなに人が居ようが、どれだけ人に愛されていようが
孤独って奴は、人目も気にせず付きまとう
孤独の扉の端っこに、誰かが落書きを残している
そこにはこう書かれていた
「一つの空に太陽は二ついらない」
者を作るアーティストという場に立っていると、この言葉が突き刺さり
白紙のものに手をかけた時、孤独そのものが静脈の中を走り抜け…
奴は気が向いた時だけ 俺の人生に参加してくる
幸せをほのめかした夢だけを頼りに、一歩足を踏み出し 負けるもんか
孤独は退屈の延長だと笑い飛ばしても 健康な体を寄せ付けなくなる
頑丈な心を捻じ曲げ、横 斜めから 360度ぐるりと人を嘗め回し
そこから始まる曲作りは 自分への説教や懺悔にも通じる
この仕事を貫くうち、一つ後悔したことは 人との別れをおろそかにして来てしまった事
夢優先の世界 今さら家族の愛にに逃げ込んでも 補え
ない現実
一人だから孤独なんかじゃない
どこかで何かに手を抜いてきてしまったから..
どこかで誰かを 傷つけてしまっていたから 孤独に出会ってしまった
奴が怖くて やたら銃をぶっ放していたような気がする
使用済みの弾丸を拾い集め 打った数との誤差が出たら
それは奴を仕留めたのではなく 自分に跳ね返り運よく急所を外れていただけ
まだ生きているという事は、奴の本当の正体を見たことがないのかもしれない
太陽と月が譲り合う時 必ず奴は そこに顔を出す