朝日が出す答え

死ぬほど好きなものはあるが、死ぬより嫌いなものはない

人間は、朝日の迎え方ひとつで、人生の形が変わってくる

夜通しのレコーディング、コンサートツアー、パーティーと好きなことをやりまくっていたやんちゃな時代

西に向かうTAXIに手を挙げた時の 朝日の眩しさとは違う朝が 今 ゆっくり流れ始めてきた

あの頃の光と影 あらゆる角度から輝かしく照らされ 

地に移された影は、どれが本物の自分の影なのか これだと指もさせず 

まるで月に照らされた影のように 風が吹くと 闇に逃げ込んでいた

今では ありのままの姿で、こっちを見ている

そんな命を授かる 総ての物に対し 朝日が出す答えが大好きだ

死ぬより嫌いなものはないが、それにほほを寄せ合う孤独に

いささか手を焼いている

人込みならいいってもんじゃない

一人は苦手すぎ、だからと言って二人の孤独に耐えられる器量もない

そんな時、好きと嫌いの真ん中にあるどっちつかずの切ない雨が降る日

みーんな雨の中と思うだけで 気が紛れる

時を重ねるにつれ、好みが変わっていくのも悪くない

自分の影を見つけられるようになったら 次は足跡かな

死ぬほど好きなものは 朝日

死ぬより嫌いなものは 今のところ 目を背けている

言葉による慈しみは 自信を生む

考えによる慈しみは 心の深みを生む

行動による慈しみは 愛を生む

と 老子は語った

俺は、それに厚かましく一つ加えさせてもらおう

朝日による慈しみは 命を生む

 

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