カレンダーに書き込んでいたカウントダウン
娘が訓練航海から帰還 そして、夏休みで帰宅
彼女はキリッとした顔つきになり 何か成し遂げ乗り越えてきたかのような…
頼もしく見えました
大人は、大人を見ているより 子供を見て成長すると語った人間は正解だ
俺の学生の頃は、朝 波乗り
昼 ちょこっと授業
夜ライブハウスで歌うバイト そしてコンテストの繰り返し
一言で言うとチャラい
夢を追っているとはいえ、何の未来の保証もなく雲を鷲掴みにしているだけの日
人と夢を語るのが照れくさいのか めんどくさいのか
音楽をやっていることは誰にも気付かれないように 秘密にしていた
「歌で飯を食って行く」と周りの連中に宣言し デビューできるかできないか賭けをしていたら奴等は一文無しになっていただろう
俺は思った
娘がパイロットになれるかなれないか 娘と差しの勝負をしてみようと思う
彼女はもちろんなれる方にかける 俺は思いとは裏腹でなれないほうに賭けるしかない
これで俺が一文無しになっても
本望だ