月が夜を片付け終わる頃 太陽が朝を作り始める
入院中、何度こんな風景を見せられたことか
あれから丸1年
昨日のように思い出す 楽しいこともなく ロマンチックなこともない入院生活
綺麗なお姉ちゃんと夜明けのコーヒーではなく
夜明けのバリウムを飲み ブレックファーストはお預け
ブレイクワースト おかゆ汁だけ
食道がんの1か月に比べれば天国だった一週間だが、やはりきつい
去年は、ハロウィンの日に退院
本物のゾンビにならなくて良かった
お日様が早仕舞いする季節は運が悪いことを知った2年
11月 12月は、手術入院と続く嫌な予感
来週は、総検査があり
血液 内視鏡 CT と 針を刺しまくる長い一日が待ち構えている
早期発見 薬も何も必要ないとはいえ、最近癌をやっつける弓矢の先が滑らかで
丸みを帯びてきているような気がする
少しは遠ざけることができているのかどうかが 心配だ
特に喉の違和感が気になる
また あの夜明けを見るのは勘弁してほしい
24時間べったり寄り添っている癌のやつも、少しはサボってどこか遊びに行ってくれれば
検査には引っかからないかな