生きる原動力の一つ

砂漠に咲く薔薇があったとしても 枯れてから散るのが薔薇
北極に咲く桜があったとしても 美しいまま散るのが桜

自分を花に例えるならば、花ではなく雑草と言いたいところだが

育った環境は、わりと裕福で申し分のない家庭だったので 嘘はつけない

が、しかし それは長男主義である兄だけのものであり

俺とは天と地の差 ましてや兄は成績スポーツ優秀 女の子たちの憧れの的でもあった

それは 母の宝物

兄は欲しいものは無条件  一言で何でも手に入る

小学校 初めての誕生日パーティーには、大型ステレオ

一般の家庭ではとても手が出ない家電

毎年パーティーで大騒ぎ

自転車 遊び道具 おもちゃ 溢れんばかり

俺の誕生日パーティーなどなく バタークリームケーキ一つ

なぜか 兄は別に生クリームホールケーキが

誰の誕生日か分からず

兄の高校卒業プレゼントは、300万以上の新車シルビア

俺の高校卒業は忘れられていて、「あら 今日早く帰ってきたのね また停学くらったの」と冗談で一言

兄の大学生活は、車で通い 小遣いは10万 パラダイス生活

俺は、ヤマハ楽器店 ラーメン屋 ホルモン屋 ライブハウス とバイトの日々

白いものでも、兄が黒と言えば黒

俺が正しくて喧嘩になっても、「いつもお前が悪い」と母にぶっ飛ばされた

「くそう」と思いつつ、「いつかこいつを追い越し 親に認めさせてやる」
と、何度も歯を食いしばったことが昨日のように思える

俺は我慢をすることが当たり前になり、知らぬ間にメンタルな部分が強くなり
鍛えられたような気がする

今の俺の原動力になった理由の一つなのかもしれない

どんなとこで生まれ育ち、薔薇なのか 桜なのか 雑草なのか 造花なのか

死ぬまでは分からないが、生きてるうちは必要とされる花でいたい

どう散って行くかは、生き方次第で変わってくる

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