ガンジスリバーの端っこで体を清めてみたが、あれから30年
その甲斐はあったのだろうか
近頃、心の中のろくでなし君と胸ぐらを掴みあってから 和解に持ち込むまでの時間がやたら長く感じる
いつ どこで 何が起こるのかわからない世の中に怯えながら生きたり
楽しくて遊びまくろうとか 辛い 悲しい 寂しい 忙しすぎる やんちゃをしちゃえ
そんな時 ろくでなしくんがひょっこりはん
奴は世界一ストレスが大好物
酒 タバコ 女性も 男の三種のなんちゃらってやつには目がない
大好物が増えると、貪り喰い ぷくぷく太りだし ろくでもない悪魔に変身する
何度も戦ってみたがボロ負け
見舞いがてらと 手土産にガンを置いていきやがった
人間である以上 奴は一人一人に近づいているはず
だが やはり弱い人間の匂いを嗅ぎつけて忍び寄る
おまじないをしても 神に祈っても 聖なる水をかぶっても
奴は弱点を見せない
人間は、死ぬまでやつと取っ組み合って生きていくのだろう
だが、なぜか嫌いになれない
むしろ、好きなのか悔しい
もしも ろくでなしくんに命をとられたら
人生ごっこだったと そこで手を打とう
そうすれば この世からあっさり手を引ける