パプリカ

地球の裏の裏まで映像で見れる時代になればなるほど

やるせない現実がリアルに飛び込んでくる

アフリカでは飢え死に寸前の子供が、赤 黄 オレンジ色のパプリカを目にし

「こんな色をした食べ物を見たこともない」と 口に運ぶ前に尊い命を失う

たった一口のパプリカ 先進国の子どもたちは踊っているというのに

モンゴルのマンホールチルドレンは、寒さをしのぐ穴から一番星を見つけても

明日は晴れない

中東では生きるため兵士になる子供達が増え、スプーンの代わりに 銃を握りしめている

世界では、世の中から仲間外れにされ 誰も会いに来てもらえない何の罪もない孤児が、サンタクロースとは無縁のクリスマスをやり過ごす

12月の季節は、売れ残ったケーキ 忘年会パーティーの手付かずの食べ物が捨てられ

この国では 年間600万トン以上もの食料が廃棄されている

これだけあれば何人の子供が生き延びれるだろう

日本にいる人間の集まりは、その子たちに会わす顔もない

「もったいない」という言葉を、もう一度ゼロから学ぶべき

俺は また喉が締まってきており 食が取りづらく栄養失調になっている

腹からチューブで栄養剤をぶち込んでいたあの恐怖感以上が、あの子達に降りかかっていると思うと…

遊ぶことも出来ず、晴れた日空を背に地面を掘り続け指先はどす黒く 

生きる種を探しているその子達に何ができるのか

未来の温暖化問題も確かに大切なのは分かる

ちらつくノーベル賞の光に導かれ 動く人間は数知れないが

明日どころか、今日の命さえ 保障のない飢えた子供達に もっとたくさんの光を向けなければ

余分なものはもういらない

俺も仕事で使うギター以外は全て処分し、寄付をすることにしました

一人ぐらいは栄養とれるかな

全ての子供達に届くよう ハレルヤと夢の花を咲かす種をまこう

そしていつか一緒に踊ろう パプリカを

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