天と地

語り   笑健康願事

ジョークが通用しない神だからこそ、扱いを間違えると取り返しがつかない

神にも色々いるが、天国では、月々当番制なので どうせなら破天荒な神がいい

と聞いています

天国への階段は長くて 遠い

この国からは、たどり着くまでに49日もかかりますが 

思っていた到着日程と 多少のズレが生じるとのこと

神が機嫌のいい満月 その日に当たるとラッキー

月が痩せて見える日は 要注意 

天使たちが三日月でブランコ遊びをして やかましく 

イライラし プンプンに怒っていて危険

それを知ることによって、来世での生きる国の 割り振りが変わるそうです

不慮の事故 アポなしで行く人は、あっという間にたどり着き VIP 扱いされ

来世は好きなものになれるらしい

その人たちには、サービスドリンク付きで 星屑と天使の輪っかがついたカクテルを…

ガリバーさんの場合 異例で、手術中の14時間でたどり着き 

天国への入口受付で提出する名簿に うっかり本名ではなく「ガリバー」

とサインをしてしまい 「不謹慎だ殺す」と言われ 「もう半分死んでいるのに」と

階段から突き落とされ 気づくと病院の ICU の ベッドの上

「地獄」に引き戻されたそうで

その日は融通の利かない ガチガチの事務方の神で不幸中の幸いだったそうです

一度行ったのだから、次は顔パスかな

ただ地獄から、並大抵の努力では這い上がれないので 頑張っちゃったみたいで

閻魔様との約束は すっぽかしちゃったみたいです

簡単に言えば、天国は行きたいところではない 誰もが永遠の命が欲しい

今や地球上では 地獄のような出来事が多く目に映る

見たくもないと天を見上げるのも良いが、足元の地も見つめてみなくては

生きるということは 常に死と背中合わせ

死んだように生きるか 死に物狂いで生きるか ただそれだけ

神が公平ならば この世は天国のはず

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