僕が君でいられるように

この頃過去の自分に嫉妬している

まるで別人を見てるかのようだ

今の僕はあの頃の君とは違う

太陽を切り抜いて貼り付けた 輝かしい道を走っていた君が羨ましい

こんな日は、気を紛らわすため 映画を見るのもいい

ドンパチ戦う以外の娯楽が 恋愛ものも遠慮しておく

かといって 見たいものを絞るのも至難の技

探しまくり 悩みながら眺めるビデオラックの横の黄ばんだ壁には

長年 気にも留めなかった いつか見た映画のポスター

ひっぱがしてみると、そこだけ白く綺麗なまま

年を取っていなく 小さなスクリーンに思えた

その壁に、君が今の僕に変わったその日を 映してみたい

何があったのか これで良かったのか

割と長い人生だったから、巻き戻すにも一苦労 時間がかかる

夜通し 何日もかかってしまうだろう

朝が来れば 映像も薄れ 見づらくなる

東の窓のブラインドはおろしたまま

窓辺に置いた花は 咲き方を忘れてしまうかな

君が手に入れた 沢山のものを持ちきれず

「ドスン」と捨てて行ったのは気づいていた

今更返せとは言わないが、それも知りたくなった

君がくれたことのないものを狙っているんじゃない

ただ 今持っているものを確かめたくなっただけ

 

コメントを残す