火事の経験

俺は高校一年から下宿をしていました

その時、火事を経験したのです

あれは数学の試験中

「大塚、K、ちょっと来い」と先生に呼ばれました

「何?試験中だぜ やばい」

「何か見つかったかなあ?」

「なんかしたか?」

「今日はタバコも持ってきてないし」

「制服も普通」

先生「お前らの下宿が火事だ すぐ帰れ」

「うおーーー!!!!」「嘘でしょ!!!!」

下宿の前に立ちすくみ アゼン ボウゼン アゼンボー

目の当たりにしたのは、真っ黒焦げの柱だけ
鎮火していました

俺のギター レコード アルバム 煙に消えました

原因は下宿の息子、Kのドライヤー

前髪をあげるためつけたが、つかず 

なぜならば、8時から12時まで停電だったのです

知らずにつけっぱ

家を出るのは8時20分頃

その前の支度でやってしまいました

そして12時解除 14時に全焼

もう仕方がない 

ああいう時は人間 開き直るのものですね

ただ1つ怖いことがありました

ちょうど一週間前、田舎の方の池でスケートをしようと5人でやりに行きました

「大塚真ん中行くなよ 薄くなってるから落ちるぞ」
そう言われると行く性格の僕

「行っちゃった」

「落ちちゃった」

「風邪引いちゃった」

「四十度以上熱が出ちゃった」

「馬鹿しちゃった」

その晩下宿は生徒オンリー 誰も面倒なんか見てくれません

下宿のおじさんおばさんは沖縄旅行

俺は、「ウーー」と苦しみもがき寝ていると
ふと、起き上がり 周りが火の海でした

焦って、「タバコ、灰皿はどこだ」とよろよろの体を起こし、叫びながら
1階を目指して廊下を走り、階段を降り、1階まで来ると 、K に一発殴られ正気を取り戻しました

ちなみにKは、学校でナンバーワンのファイター
空手四段 今で言うマイクタイソンと体がそっくり

左奥歯2本ぶっ飛びました

それから一週間後 火事です。そうです予知していたのです これは本当の話です
新聞にも載りました

初めにパトカーに乗せられたのは俺

一週間前の出来事を見たやつが話したからです

学校にも疑われました

でもすぐにドライヤーだとわかり、

俺はその時、丸坊主でした

疑いは晴れ、

それ以来、今だ電気コンセントを全て抜きます

ちなみに母親も子供の頃、実家はもらい火事になって全焼
財産を失い、大きなタクシー会社も潰れました
そこからどん底だったそうです

大阪の地震災害の時も、 7割が電気火災とか…..

地震で電気が消え、潰れた家に電気が戻った時、またそこに引火したそうです

「備えよ常に」
ボーイスカウトの言葉です

皆さんこれからの季節、気をつけてください
思い出も何もかも失いますよ

命さえも

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写真は別物です

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