遠い家族より近くの犬

夕べ、悪夢を見てうなされてたらしい

AM 1時12分

ディゴが前足で叩いて起こしてくれた

悪夢だった

ICU に入っていた時のこと、人工呼吸器をつけ 声も出せず 息もできず 必死になって看護師さんに「苦しい」としがみついている自分がそこにいた

手術前から先生に、「声が出しにくくなり かすれた声になるので」と聞かされていたので

元々かすれ声だけど

かなりネガティブになっていた

そして咽頭手術のせいで精神的に疲れていたのかな

1日たりとも ICU の出来事は頭から離れたことがない

誰かにすがりついてみたかったのかもしれない

恐ろしすぎる夢だった

そんな時でも、家族はみんな遠い2階で すやすや が~が~ 羨ましい

俺に何があっても気づかない

ディゴ だけが気づいてくれた  「感謝」

俺はよく悪夢を見る 子供の頃からだ

術後、息子はいい夢を見れるようにと、女の子の絵の入った巨大な枕をプレゼントしてくれた
「どういう趣味だ これは!」

こんな体じゃなかったらぶっ飛ばしていたかもしれない

弱まった体の傷に優しさが染み込んできた  うれしかった

が、悪夢には勝てなかった

若い頃は、夜中でも友達に電話をして 気を紛らわしていた迷惑な俺
それでも眠れず なぜか絵を描いていた

曲を書く前の 絵コンテ

ワインを飲みながら、絵を描ているとやたら落ち着く

絵は見えるが、聞こえない詩であり 詩は聞こえるが、見えない絵のような気がする

そんな時に自分の影を描けた時 初めて曲が完成する

プロの画家の真似をして描くのに、さほど時間はかからなかったが

本当に好きな絵

それは子供のように描く絵

これは一生かかるだろう 心が違う

真似ができない

ちなみに娘が書くうんちの絵 これは可愛い

真似して書いてみても何かが違う

娘のは香りがしそうで

俺は「健康うんちくん」と呼んでいる

略して「けんち」 何かのテレビドラマみたいに 「けんち」

違うだろあれは 「かんち!」
寒い……………..

部屋も寒い  AM 3時34分

悪夢から話が逸れてしまったが、ディゴはもう俺のベッドで寝ている

さあ、ディゴちゃん一緒に寝よう

2度目のグッドナイト

いい夢が見れますように

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