夕陽の癌マン

映画「夕陽のガンマン」のクリント イーストウッド程いかしちゃいないが

癌(がん)さばきだけは負けやしない

賞金も出ないならず者の癌と 追いつ追われつ はや3年

隙を見せれば 背後から撃たれ 明日をも知れぬ命

酒も 煙草も 女もなしBAR カウンターに、丸腰でへばりつくのも板についてきた

思い起こせばあの日 宣告され そのまま横浜レンガでランチ

食欲は遠のき、頭の中では嘔吐を繰り返し 瞳に映る真っ白な豪華客船は、

硫黄島の戦争を経由してきたかのようにくすみ 黄ばんで見えた

心の中は占領され 敵の国旗を建てられ 怯えているだけだった

3年もの月日 拳を握り 平常心を保ち 

ダーティハリーのように無敵なマグナム44は持ち合わせていないが 

タフな戦いに勝利をもたらしてくれたのは、周りの人のおかげ

次の戦いへの勇気をもらった

その日 その日を アドリブで生きていると思っていた俺は

毎年訪れる、あの日と同じ日の夕日が 赤だったと気付いた時

人間は 地球のシナリオ通りに生かされていると知った

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